【セクシャルマイノリティー:Asexual】結婚をしないということ、レールから外れてもいいということ
結婚をしないということ。
それは、世間から外れるということ。
世の中の人の多くが「恋愛をして結婚をする」という、人生の大きなルールに縛られているように思います。
けれど、最近はそうでもなくなりました。結婚を当たり前に思わない人が増えたし、私もその中の一人。
※Asexualとは、私のように恋愛も性欲もないという人(アロマンティック・アセクシャル)以外にも、恋愛はできるが性欲はないという人(ロマンティック・アセクシャル)も含まれるようです。
なぜ世界には恋愛があふれているのだろう、と。
音楽、小説、映画、漫画、ありとあらゆる娯楽に、恋愛の要素が8割方含まれているように思います。
生きていればいつかは恋愛をするものだろうかと、思っている時期が、私にもありました。
ただ、私は恋愛に興味が持てないまま、学生時代はいつのまにか、終わってしまいました。恋愛イベントは全く訪れず、信頼できる友達を作ることさえままならず、私は、自分の不甲斐なさにただ俯くばかりでした。
友達とは、ほとんど疎遠になりました。
連絡を取ろうと思えば取れますが、そうまでして、会う気にはなれず、小学生の頃からの友達とも、ついには「あけましておめでとう」の挨拶すらしませんでした。私からLINEすることはあっても、向こうからは来ませんでしたし。
私は、誰に対しても壁を作る子どもでした。
誰よりも仲良くなりたい、誰かと親友になりたい、誰かを信じたいと切望している自覚はあったのですが、あの頃も今も、私はずっと不器用なままです。
自分自身が未熟だから、誰のことも信じられません。
だからといてって、私は私を嫌いなわけではなく、私は私をとても好きです。大好きです。私という不器用な人間を理解できるのは私だけで、私の考え方や好きなものは、私にとってはとても大事なものだからです。
自分が好きなものを、他人が好きと言っていると、とてもうれしくなります。いつしか、私はさりげなく好きな漫画やアニメを布教するようになっていました。
見知らぬ誰かにも知ってほしい。みてほしい。
その思いが、遂には自分自身を知ってほしいという気持ちにつながり、このブログを作るに至らせたのかもしれません。
いつのまにか、私の夢の一つに、このブログをもっと見てほしい、知ってほしいということが加わりました。目立ちたがりとは正反対のくせに、少しずつ欲張りになっているような気がします。
家庭に問題があったとか、嫌な過去があったとか、理由なんてない
私の家族は、幸せな家族だと思います。
誰が何と言おうと、世間から見て大きな欠陥があったとしても、お互いに踏み込めない壁があったとしても、私の家族はお互いの距離感がとても近く、居心地が良いように思います。
壁があるといっても、私は少なくとも、自分の気持ちを隠さなくてもよいのは家族の前だけだから、私もこういう家族を築けたらよかったのになとは思います。
気を遣いすぎず遣わなすぎず、特に女性間の距離がめちゃくちゃ近いので、姉や母とはショッピングに行ったり外食したり、結構楽しく過ごしています。普通に抱き着いたりなんだりとか、そういうスキンシップもできるんです。
他人相手には絶対できないし、居心地が悪くなるのに、母や姉に対しては、ハグとか手をつなぐとか、0距離でも平気だし、むしろ落ちつくのです。
ただ、兄や父とは、普通に話はするものの、あまり話したくないと思ってしまいます。別に嫌いなわけではないのですが、ただ単に、全然気が合わないのです(笑)
なんとなくイライラするから、あまり話したくないんですよね。その程度の、すれ違いです。
男性の価値観がわからない気がする、女性のほうがやさしいと感じる
正直な話、私は男性とあまり気が合わないことが多いように思います。
なんとなく、女性と趣味がだいぶ違うし、スポーツとか性的なものとか、全然興味がないせいか、何の話をしてよいか、全くわかりません。
それに、女性のほうが優しい人が多いように思うのは、決して勘違いではないと思います。男性の向ける優しさは、たとえ20歳以上年が離れていたとしても、恋愛的なアレが含まれていることがあるのだと、仕事をしてから知りました。
私にとっては、宇宙人に出会ったような、あなたお父さんみたいなものですよね?という。なんとも言えない気分になりました。
恋愛も性欲も、一切わからないなりに憧れはあり、このごちゃまぜな気分をどこにぶつければよいのかと思うのですが、性欲というものがないのは、生物としておかしいのでは?と思わずにはいられません。
いつか、皆性欲がなくなって、滅亡に向かう日が来るのだろうかといったら、怒られてしまうかもしれませんね(笑)
「お前、あれだろ?二次元が好きってわけじゃないよな?」
「……あ、はい、そうですね」
いつか言われたあの言葉を、たまに思い出しては、どうだろう?と思います。声優の声にキュンてしたり、少女漫画や少年漫画のヒーローに推しがいたり、アイドルにはあまり興味が持てないから、そういうことになるのかもしれないなと。
女の子のキャラも好きですが、男の子のキャラのほうが、好きの気持ちは大きい気がします。ただ、かっこよいなと思うのは、多分、ただ単純に、作者が男の子のほうを格好よく描いて、女の子を可愛く描くからではないでしょうか?
私のこの好きは、大抵カップリング推しなので、推しが幸せそうにしてる姿を、陰から一生見たい方なのだなと、最近はそう思います。
ただ、同じような価値観の人がいれば、家族が誰もいなくなって、一人になるのが怖いので、いつかシェアハウスなりなんなりしたいなぁという、それも夢の一つかなと、思っています。
お読みいただき、ありがとうございました。