【エッセイ】なににも執着しない生き方に焦がれている。
私は、何にも執着したくない。
『執着』というもの自体を恐れているのかもしれなかった。
人は生きている限り、何かに執着しないといけないだろう。
お金、ヒト、モノ、宗教、ペット、偶像……存在するものすべてに
執着して生きている。
私は執着しないことで、何ものにも縛られたくないと思っている。
家族に依存しているくせに、どの口が言っているのだろうとも、思う。
ただ、それ以外のものに対する執着は、他者に比べて薄い気がしている。
アイドルもお金もモノも友達も、どれもさほど執着していないし、
唯一執着しているとするならば、インターネットの世界かもしれない。
スマホさえあれば、ネット上の様々なものが閲覧できるし、
外に行く必要がなければ、化粧も服もいらないのに、と私は思う。
……けれど引きこもっていれば、他者とのつながりはいずれなくなるから。
人がヒトらしく生きるために、お家の外に出るのだろう、と今は思う。
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ネットだけでは生きていけないし、私にはそれほどの技術もコネもない。
そんなわけで、現在絶賛転職活動中の身である。最近はコロナの影響もあり、派遣でも能力のある人が集まっているようだった。
少なくとも、この間初めて行った会社説明会という名の選考では、私以外に英語力のありそうな二人が来ていた。そのことについては、前回の記事にも書いたが、英語や経理等の専門性のある事務は、経験者や実力者にとられてしまうのが現実らしかった。
私が派遣になろうとしているのは、ただ単にコロナのせいで求人が全然ないからだろうか。楽になりたいからだろうか。解放されたいからだろうか。
ただ、家族に急かされているわけでもなく、一人で焦っているだけなのだ。以前転職エージェントのBさんに言われた言葉が、恐らく私のなかにはずっと残っている。たしかあの人にまた相談したのは、5月末だったかと思う。
・無職期間が2か月くらい空いているので、もう少し活動するのが早ければ書類選考ももう少し通りやすかった
・コロナにより未経験(特に事務)は新卒をとる動きが活発になっていて、今は未経験で狙うのがより厳しくなったため、応募はなるべくした方が良い
そんなことを言われて、すっかり私は落ち込んだものだった。
ただ、落ち込んでいたって仕方がないと思い応募しまくろうと意気込んだものの、以前在職中に頼んだ時よりも明らかに求人の質が悪かった。
残業が長いとか場所が遠いとか、未経験で採用してくれる経理系が全然ないとか、コロナの前とは状況が違うのだと、否がおうにも思い知らされた。
それでも、妥協に妥協を重ねて面接も三社受けたが、恐らく最後の
一社も落ちているのではないかと思っている※結果はなかなか来ないが、
Web面接で大失敗したので……
すべて契約社員であったし、正直、派遣とあまり変わらないと私は思っている。だから、わざわざ特にやりたいと思っていない仕事をするために遠くに行くよりは、近場も紹介してくれる派遣会社で求人を探すことにしている。
※派遣の方がやりたい仕事が多いというか、そこそこ近くて事務系の仕事がたくさんあるので、結構選べるのだ。
たぶん、お金に対する執着が少ないから、私は平気でエージェントを裏切って派遣会社を4,5社登録して探すなんて真似ができるのだろう。
※転職エージェントも3社登録したが、全然通いやすい場所の求人がなかった。
一人暮らしをしようと思えないのは、やはり私が家族に依存しているからだろう。
そして、母も家族を支えてはいるが、認知症の祖父と引きこもりの兄弟を抱えているストレスも大きいだろうし、他の兄弟も婚活を始めたり結婚をして家を出たりしている。
私と実家は共依存関係なのだろうかと思っているが、私はいつかパートナーを見つけないといけないような、そんな気がしているのだった。
※はてなブログで以前書いた記事で契約と派遣の違いについて書いたので、良ければ読んでみてください。
では、ありがとうございました!